見沼区春岡 もちづき歯科 歯科医師の後藤です。
2014年5月11日(日)の西日本新聞に、気になる記事が掲載されていました。
「歯1本失った人、消化器がん死の確率6%高く」
健康な歯を失えば失うほど、胃がんや大腸がんで死亡する確率が高まり
かねない―。九州歯科大(北九州市小倉北区)の調査で、こんな結果が
出た。失った歯が4本以下の人より5本以上ある人の方が、消化器系の
がんで死亡する確率は約2~3倍に上がる傾向などがみられるという。
(中略)
飲酒や喫煙の有無など医学統計上の誤差も加味した結果、虫歯や歯周病で
歯を1本失った人は、全部そろっていた人に比べ、胃がんや大腸がんなど
消化器系がんで死亡する確率が6%高いと判明。
比較的母数は少なかったが、失った歯が5~9本の人は0~4本の人に
比べ、消化器系がんで死亡する確率は2.2倍、同じく10本以上の人は
3.2倍だった。一方、脳卒中や心臓疾患で死亡した人は、
健康な歯の数とのこうした"因果関係"はみられなかったという。
消化器系がんによる死亡は、がんで亡くなる人の6割を占める。
調査チームを率いた同大の安細(あんさい)敏弘教授(予防歯科)は
「歯を失うと、入れ歯やインプラントをしてもそしゃく力が落ち、
栄養の摂取状態が悪くなることもあり得る」と分析。
「日ごろの手入れと、歯科での定期チェックを怠らないで」と呼び掛ける。
歯を失ういちばんの原因は歯周病です。
歯周病は、ほとんどの成人が罹患している細菌感染症であり、
生活習慣病でもあります。
毎日のブラッシング、歯科医院での歯石・バイオフィルムの除去、
これが歯周病対策の第一歩です。
みなさん、勿論、毎日歯を磨かれていると思います。
毎日の歯磨きでは落としきれない汚れを取り除くために、
定期的に歯科医院でのクリーニングを受けることが、
ご自分の歯を守るために大切なことです。